あたしの席の横で、いつも寝ているか、サボってていない高杉君。
最近は何故か教室にいて、ずーっと寝てる。
こんないっぱい寝てて、飽きないのかな・・・
あたしなら、絶対夜は寝れなそう。
そんなことを思いながら、観察してみる。
漆黒の髪、時々揺れるそれは、とてもサラサラで羨ましいくらいだ
今は瞑っていてわからない瞳。
左目は眼帯でよくわからないけど、右目の眼力は凄い。
あんな目で、真剣にものを言われちゃったら大体のことOKしちゃいそう。
輪郭も、身体も、全てが綺麗で、
高杉君に抱かれる女の子達は幸せだな。
なんて、つい思ってしまって、
少ししてから恥ずかしくなった。
「え〜、ここテストに出すからチェックしとけよォ〜しねぇ奴ァ知らねぇからなァ〜」
自分の両頬を両手で隠しながら、授業をしている銀八の声が耳に届いた。
そんな大きい声出してたら高杉君起きちゃう。
もっと静かにしてよね銀八ったら。
「って、ちょ、高杉ィ、お前何先生の授業で寝てるんですかァー?」
あたしが睨んでいたのに、銀八はあたしでなく高杉君に目がいったらしく、
顔を引き攣らせながら大きな声を出した。
その声に反応した、高杉君が眉を動かす。
あ、起きちゃいそう・・・。
あたしは気付いたら、机をダンッと叩いて立ち上がっていた。
先生静かに!高杉君がおねむです!
(安眠妨害反対!高杉君起こしちゃ駄目なんだから!)
(は・・・?お前何言ってんの;)
(・・・・・・ったくうるせぇな、何事だァ・・・)
(ぁっ・・・(高杉君起きちゃった!))