本当に悔しいんだ
本当に、本当に、
だから俺は毎日欠かさず牛乳は飲むし
少しでも大きく見えるように背筋だってしっかり真っ直ぐにしている
でも、やっぱりどうにもならない事だから
例えば、今、こういう時、
俺は本当に悔しい
「なぁー、鯛焼き食わねぇ?」
「うん!食べる!ありがと恋次!」
「あ、恋次テメェ抜け駆けすんじゃねぇよ!!、今度現世にデート行こうぜ?」
「ぇ、あの;それはちょっと・・・;;」
は困った顔をして修兵から目を逸らした
ああ、なんではちゃんと断らねぇんだ
お前には俺がいるじゃねぇか
日番谷はそう思いながら遠くからそれを眺めていた
「そりゃあそうだよな、は日番谷隊長と付き合ってるんだし」
「はぁあ!?そうなのかよ!?」
「ぅ、うん;?」
「うわー、マジかよ、俺のこと狙ってたのにィッ!!」
修兵は相当ショックだったのか、その場で頭を抱えしゃがみ込んだ
日番谷はその姿を見て鼻で笑うが、次の瞬間、慌てての元へ走った
「でもいいわ、、俺と付き合おうぜ?」
「ぇ!?;;」
「俺彼氏いても構わな・・「檜佐木いい加減にしろ」
「ぅわ、日番谷隊長;」
修兵がそう言っていると、日番谷は慌てての元へ行き
を守るように修兵の前に立ち塞がった
それを見た恋次はつい声を漏らすと、日番谷は思い切り恋次を睨んだ
「冬獅郎!//」
「行くぞ」
一刻も早く此処から離れたい
日番谷はそう思うと、の手を掴みぐいぐいと引っ張りながら恋次たちの前から姿を消した
「なあ、」
「なに?冬獅郎」
暫くして、長い廊下を歩きながら俺はあまり聞きたくない事をつい聞いてしまった
「背が、小さいのって・・・やっぱり嫌か・・・?」
「ぇ・・・?」
やっぱり、聞かなければ良かった
と言って直後悔した
「だ、だから、檜佐木にああいう事言われてすぐ断れねぇんだろ?」
「聞いてたの・・・?それは・・・、違うよ冬獅郎」
はそう言って足を止め、吃驚して振り向いた日番谷に笑顔を向けた
「確かに、背の高い人はかっこいいかもしれないけどね、冬獅郎はそれ以上かっこいいんだよ」
皆は違うかもしれないけど、私はそう思ってるの
「だから、不安にさせちゃったんなら、ごめんね、でも冬獅郎のこと大好きだから」
はそう言って日番谷の頬に触れるだけのキスをした
「ありがとな」
がそう言ってくれてとても嬉しかった
なんとなく、気が軽くなった気もするし
でもな俺・・・
今切実に、大きくなりたいと思った
(春瀬様に捧げ。遅くなりました;)