なんで、がこんなことに?
何故、なんだ
人間なんて、沢山いるのに
「、、お願いだから・・・」
「冬獅郎、泣かないで」
あたしは此処にいるよ、と
は俺の濡れている頬を撫でた
「なんで、なんだよ・・・」
恥ずかしがりながらも、ずっと一緒だと誓った
おばあちゃんおじいちゃんになっても手を繋ごうねって、手を繋ぎながら話した
ついこの前、結婚しようと、告げたのに
「どうしてなんだ・・・」
俺がの小さく細い手を握ると、弱弱しくそれにが答えた
「あたしね、幸せだったよ」
「これからも・・・だろ」
「幸せになって、冬獅郎。あたし見てるから」
「そう、いうこと、言うなって・・・」
「大好き、愛してるよ、とぅ・・しろ・・・」
はそういうと、ゆっくりと目を閉じた
もう目が開く事がないのはわかってるのに
「、目・・・開けろよ・・・」
感情なんて、なくなってしまえばいいのに
を見ていたいのに、目が霞んでよく見えない
がいない世界でなんか生きていたくない
「幸せになるなら、お前とがいい」
(もう一度、君の笑顔を見せて)
(もう一度、温かい手で俺を触って)
(もう一度、柔らかい唇でキスをして。)