「雲雀ー、茶ぁーのおかわりー」
「いい加減にしてくれない?」
この頃何故か頻繁に応接室に来る子、
何が狙いだか分からないけど
僕のことは怖がらないし、寧ろ時々馬鹿にしてくるし
とにかく対処に困っている
「なんでよー、お客さんには優しくしなさいよねー」
「誰がお客さんなの?招いたつもりはないんだけど」
「でもあたし別に風紀委員に入ってるわけじゃないから、やっぱりお客さんでしょ?」
だったら出て行けよ、と僕は心の中で言う
「そろそろ帰ったら?もうすぐ下校時間だよ?」
「なら一緒に帰ろうよ」
「君と一緒に帰る義理はない」
「そんなのに義理も糞もないでしょ、馬鹿じゃないの?」
確かにそうかもしれないけど、なんかムカつく
この学校じゃ僕にそんなこと言うの君ぐらいだよ
「馬鹿じゃないよ、噛み殺すよ?」
「やっぱり馬鹿だよ、普通の人は噛み殺すなんていわないもん」
だって噛み殺す事なんかできないし
雲雀だっていつもトンファーじゃん
は僕の方を見て馬鹿にするような笑みを浮かべながら
立ち上がって湯飲みに新しいお茶を注いだ
「・・・・ムカつく」
「ぁ、今の言葉は負けたって意味ね」
「違うよ、ただ今の気持ちを言っただけ」
なんだかとってもいい訳っぽい事を言ってしまった
別に気にしなければ良かったのに、のことなんか
それに気付かなかったのは不覚だ
僕がそんな事を考えていたら、は湯飲みの中のお茶を一気飲みして
自分の鞄を手に取った
「ねぇ、雲雀は鞄持ってきてないの?」
「別に君に関係ないでしょ」
「ふーん、まあいいけどさ、ほら雲雀、帰るよ」
「は?何言ってんの」
なんで、君はそんなに態度が大きいんだろう
「もう雲雀はまた学校に戻ってきても良いから!ぁ、あたしバイク乗りたいな!」
「それって僕損してるじゃん、それに今日は生憎バイクじゃないよ」
そんなこと言いながらも、僕は結局君と帰る
とても腹が立つけど、別に嫌ではないんだ
態度のデカさは超一級