塵も積もれば山となる
これ誰が考えたんだろう
私の心の中は ドジ という塵がどんどん積もっていく
このままじゃ、山ができてしまいそう
塵は積もって山になんかならない
「あいたーっ;;」
私は学級委員
クラスをまとめる存在
の
筈なんだけど
私にはそんな事できない
「あ゛ーーーっ;プリントがバラバラ!!」
今私は先生に頼まれて書類を教室に運んでいた
書類は自分の背丈より数十センチぐらい多くて
よたよた歩いてたら、何もない所で見事に転んだ
「拾うの面倒だなぁ・・・」
そんな事言ってられないけど、本当の事だから口に出してみる
私は、学級委員だけど、全然みんなの役に立たない
何故かって?
だって、ドジにも程があるって言いたくなる程のドジだから
「はぁ」
は一つ溜め息を吐き
ゆっくりと近くに散らばったプリントを拾う
先生は一応 学級委員 って呼ぶけれど
きっと先生が学級委員、と呼んでるのは私じゃなくてもう一人の子だろう
だって私一人の時は ドジな だから
わかってる、もう一人の学級委員は、私とは全然違う事
学年1位?学校1位の学力を持っている
私から言ってしまえば天才の日番谷くんだから
「おい、大丈夫か・・・?」
気付かない内に、そう言って私にそっと手を差し伸べてくれた人がいた
学級委員の日番谷くん
「ぁ、日番谷くん、いたんだ」
「頭でも打ったのかよお前;」
この距離にいて今更気付いたのかよ
日番谷はそう言ってぼーっと自分を見つめているの前にしゃがみ
両脇を掴んで立ち上がらせた
「!?//」
「何時まで此処にいるんだよ」
これさっさと拾って教室行くんだろ?
を立たせると、日番谷は再びしゃがみプリントを拾った
「ほら、行くぞ」
「ぇ?」
「教室にだよ、ボーっとすんな;」
少しして、日番谷は全てのプリントを拾い集め、重ねて持ち上げる
その間もはボーっと日番谷の姿を眺めていた
「プ、プリント拾ってくれてありがと」
は日番谷からプリントを受け取ろうと手を出した
「なんだよその手、俺やるモンなんかなんもねぇぞ?」
「ぇ、いや;プリント私持つよ」
元々私が先生に頼まれたんだし
がそう言ってプリントに手を伸ばすと
スッと日番谷はプリントをから離した
「いーんだよ、教室まで俺が持ってく」
「なんで;」
「またお前が転んだりしたら拾うの面倒だろうが」
「ぅ゛」
は本当の事を言われ何も言い返せなくなった
「ぁ;ごめん」
お前気にしてたんだよな;そういえば
日番谷は後頭部を掻きながら悪そうにを見る
「ううん、本当の事だからいいよ」
それにもう言われなれたし
「いや、な;俺は馬鹿にしてんじゃねぇんだよ;」
「ぇ?」
「その・・・お前が心配だから言ってんだよ」
またこれ持って、また転んで、今度は怪我するかもしれねぇだろ!?
日番谷はそう言って荒々しくの手を掴んだ
「と、とにかく教室行くぞ!//」
「それって・・・日番谷くん//」
顔は真っ赤で、見ている自分までつられて赤くなりそうだった
その後、日番谷くんは手を離してくれなかったから
恥ずかしくてあんまり覚えていない
唯一覚えているのは
日番谷くんの真っ赤な顔と
日番谷くんの手の骨張ってて大きな、男の人の手の感触だけ
日番谷くんの、ほんの一言で
私の心の中で積もっていた塵が、吹き飛んだ
---END---
すみません、意味深で。((土下座
感想・・・BBSで待ってます・・・。
ちょっと寂しかった事があるので・・・。
切実に待ってまする故。(何
あれですよ、感想ちょこちょこで(いやいっぱいあればソレはそれで嬉しいけど
あとは獅馨哉と交流を深めようの会、です。(頭打った?