「そういえばなんでそんな格好しとるん?」





「え?」





「めっちゃそそるんやけどぉー・・・」





ギンはを上から下へと眺めた





「な、何言ってるんですか////!?」

























trick or treat

























なんなんだこの人は・・・;


もう早く三番隊に着いてほしい


さっきから襲われ・・・ちょっかいを出されてばっかだ










ってそういう趣味あったんやなぁ」










「は!?」





そういう趣味ってコスプレ趣味って事ですか!?


んな訳ないでしょう!!










「なんなら今度ボクが用意した洋服着て「今まで何処行ってたんですか隊長!!」










ギンがの手を握りながら離していると後ろから声がかかった





「あら?イヅルやないの」





こんな所で何してるん?





ギンの台詞を聞くとイヅルは眉間の皺を寄せながら二人に近付いてきた






うっわ、イヅルくんが怒ってる!!


いつもあんなに優しいイヅルくんが!!


めっちゃ怖い!!










「何してるですか・・・?」










イヅルはギンの前に立つと下を向き重く小さな声で呟いた





「ど、どないしたんイヅル;;?」





様子がおかしい事に気付いたギンはイヅルの顔を覗こうとした










「何してるって隊長が散々溜めた書類を片付けてるに決まってるじゃないですかッ!!」











ギンがあと少しで顔が見える所まで近づいた瞬間にイヅルがガバッと顔を上げ叫んだ





「ヒィッ;;ィ、イヅル!?」





ギンはビックリしての後ろに隠れた










「それなのに・・・人が頑張ってるっていうのに隊長ときたら・・・」










イヅルくんから真っ黒なオーラが出ているように見えるのは私だけだろうか・・・;;


と、とにかくお菓子渡さなきゃ!





君と遊んでるなんて・・・」




「イ、イヅル落ち着いて!な?」




「落ち着いていられる訳ないでしょうッッ!!」





僕は自分の休憩時間を削ってやってるんですよ!?





「あ、あのイヅルくん・・・;」





お蔭で、またこの頃胃薬にお世話になっちゃってますよ





「イヅルくん」




「とにかく隊長は・・・って君?」





イヅルはやっとが自分に話し掛けてるのに気付くと視線を落とした





「あ、やっと気付いてくれた、はぃ、コレw」





は後ろに隠していた物をイヅルに差し出した





「なんだいこれ?」




「クッキーだよ、私が焼いたの」





はイヅルに渡すとニコっと笑った





「えーボク貰ってなぁーい!!」




「市丸隊長にはあげませーん!」





はベッと舌を出すとイヅルの手を握った





「イヅルくん仕事頑張ってね」





本当にイヅルくんには同情するよ


こんな隊長私だったら泣いて移動届け出すもんね





「ありがとう君」




「イヅルだけずーるーいぃー!!」





二人の横でギンは叫んだ





「うるさいですよ隊長、それより行きますよ」




「へ?」





イヅルは耳を押さえながらギンの襟首を掴んだ





「まだまだ仕事あるんですから、詰所行きましょう」





そう言うとズルズルとギンを引き摺り始めた





「いややぁー!!まだと会ったばっかなのにぃー!!」




「仕事頑張って下さいね市丸隊長w」





もう三番隊にも用なくなっちゃったし


市丸隊長といると冬獅郎に怒られちゃうし





はそうギンに言うと手を振りながら歩いていった










ーーーーーッッ!!」




































さってとぉー次は誰にしようかなぁ〜


あーあそこに人発見





はそっと近付いた





「恋次ィィーーーッッ!!」





は恋次の耳元で叫んだ





「うぉっ!?」




「此処で何してんの?」




じゃねぇか;あー耳キンキンする・・・」





恋次は耳を押さえながらを見た





「別に何もしてねぇよ書類渡してきた帰り」




「嘘つきー」




「あ?」





はニヤッ笑いながら恋次が後ろに隠し持っていた物を取り上げた





「ちょっ何すんだ!」




「これなぁーに?」





書類渡してきたんじゃないんだっけ?





は恋次から奪った紙袋を開くと中には鯛焼きが入っていた





「やっぱり・・・」





恋次と言ったらやっぱりこれしかないのね





「うっせーな!別にいいだろ」





恋次はそう言いながらから紙袋を取り返した





「あ、ねぇー恋次trick or treat!!」




「あ?あー現世のだな」





めんどくせぇもん覚えやがって










「ほらよ」










と恋次は鯛焼きをに差し出した





「んーあんがとwまだ出来たてだw」





温かい





は一口鯛焼きを食べた





「なぁ




「んー?」




「trick or treat」





恋次はに手を差し出してみせた





あー恋次頭いいな


市丸隊長は考えもしなかっただろうに





「はぃ」




「お、クッキーじゃねぇかが作ったのか?」





恋次は受け取るとに尋ねた





「そだよ」




「・・・食えるか?」




「返せ」





何それ


私は結構料理うまいっつーの





「う、嘘嘘嘘!頂かせて下さい!!」





恋次はそう言うとクッキーを口の中に放り込んだ





「あ・・・」





「何?」





「うめぇ」





恋次はポツンと声を洩らした





「ほらね、甘くみないでよ」





は鯛焼きを食べ終わり手を払いながら言った










「そこで何をしておるのだ?」










「ひ、ひえぇっ朽木隊長!?」





は誰かに呼ばれている事に気付き後ろを向くとすぐ傍に朽木が立っていた





な、なんで私のすぐ後ろに立ってるんですか;;





「少し瞬歩を使ってみただけだ」





それにしてもなんだその格好は





「あ、俺もそれ気になってた」





あーやっぱこれみんな気になるんだなぁ





「コレは魔女の格好ですよ、可愛いでしょ?」





寒いけど





、よく似合っておるぞ」




「そうですか?有難う御座います」




「なんか寒そうだけどな」





恋次はの足を見ながら言った





「何処見て言ってんの・・・」





全く・・・





















「なんですか朽木隊長」










朽木はいきなりの肩を掴んだ





「!?」





ななななんなんですか!?


なんだか怖い・・・





「今から私の部屋に来てはくれぬか?」




「へ?」




「着てほしい物があるのだが・・・」





ぇ、てかなんだか朽木隊長が笑ってますよ!怪しげに!!


なんかとっても逃げた方がいい気がする


・・・うん、逃げよう





は朽木の手の力が弱まった瞬間に走り出した





「お?何処行くんだよ!」










「逃がさぬ」










恋次と朽木はを追った




















---END---

2話目、ヤバイ!もうすぐハロウィンだ!!