この手ずっと繋いでいたいな

























繋いだ手

























「ねぇ花太郎、手繋ごう?」





「急にどうしたんですかさん;;」





と花太郎は薬品の整理をしていた





「ねぇ、いいでしょ?」





「そんな事言われても今薬品の整理中ですよ・・・;」





そんなの後でだっていいじゃない





「花太郎のケチ・・・」





は薬をすべて整理すると部屋を出て行った





さん・・・??」




















私が手を繋ぎたがるのには理由がある




私と花太郎は付き合って結構長いのに




まだ一回も手を繋いだ事がない




勿論キスだってまだ・・・




友達に話したらそれはおかしいって言われた




花太郎はアンタの事好きじゃないんじゃない?




とも言われてしまった




それが悔しくて、私は勇気を振り絞って花太郎に言ったのに





「駄目だった・・・」





はぁっとは溜息を吐き丁度通りかかった草原に腰をおろした





「どうすれば花太郎は手を繋いでくれるだろう・・・」





んー・・・なんだか眠くなってきちゃった





は欠伸をすると、そのまま寝転がった





どうすればいいのかもわからないし・・・





は眠りについた




















・・・・さん





ん?誰かが呼んでる?





さん」





「花・・・太郎?」





が目を開けると、目の前に花太郎の顔があった





「ちょ、何してんの花太郎!?」





「あぁ;すいません!!」





花太郎はその事に気付くと慌てて顔を離した





「「・・・・/////」」





ビックリしたぁー




花太郎をあんなアップで見たの初めて





「あの・・・すみませんでした////」





「ううん、いいよ。それよりどうしたの?」





「随分帰りが遅かったので・・・」





もうそんなに経つのかな・・・って空色変わっちゃってる;;




私が此処に来た時青空だったのに・・・いつの間にかオレンジに





「そんな私眠ってたんだ」





「何回も僕呼んだんですけどね」





そっか・・・





「あ、あのさん。ちょっと付き合って欲しいんですが」





一緒に来てくれませんか?





「うん、いいよ」





そう言うとと花太郎は立ち上がった





「こっちです」





花太郎は林の中に入っていった





何処へ行くんだろう、こんな時間から





「あ、忘れてました。はい、さん」





花太郎はに手を差し伸べた





「此処迷いやすいんで・・・手繋いでないと」





「・・・うん、ありがと////」





は花太郎の手を取った










「ねぇ花太郎まだ着かないの?もう周り真っ暗だよ?」





「えぇ、でも真っ暗じゃないと見れないんで」





一体何なんだろう?





「もう着きますから」





そう言うと花太郎は歩くペースを上げた










「此処です」





花太郎とは林を出た





此処は・・・?





「空見て下さいさん」





花太郎は空を指差した





「わぁ・・・綺麗」





花太郎の指差した先にはたくさんの星が光っていった





「こんなたくさんの星見たの初めて」





とっても綺麗





「それは良かった。あ、手離しますね」





花太郎は手の力を抜いた





「このままがいい」





離さないで花太郎





はギュッと手を握った





「そうですか?」





わかりました、と花太郎も手を握り返した










「ねぇ花太郎?」










私の事好き?










「え、・・・はい大好きですよ////」










良かった










「私も花太郎の事大好きだからね」





は空を見上げた





「あ、ありがとうございます////」





花太郎は顔を真っ赤にした




















花太郎の手は意外と大きくて










私の手をしっかりと掴んでくれた










ずっとこうしていたい










貴方の事大好きだから










この手ずっと繋いでいたい









---END---

野外ッッ!!