ねえ、これからはさ、すぐ会ったりはできないけど、








この大きな空のお陰で繋がってるから、どうにかなるよね








寂しい時、辛い時、嬉しい時は外に出て、




























上を向いて歩こうよ。





























FINAL




























「うあーんっ、銀時ぃいいいっ!晋助ぇええええっ!」













「ちょ、ちゃんアンタスゲー顔してグエッ!!」




化粧落ちてるぜ、それから銀時離してやれ」




「今はそんなことどうでもいいのっ!!」




「ょっ、よくねぇ〜!!」





















いきなり二人に向かって飛びついてきたの顔は涙でぐちゃぐちゃ


最後だからと洒落込んだ苦労は涙に流されて崩れていった











が飛びついた瞬間の腕が首に入ったせいで銀時は一瞬白目になった。


それを見て晋助が溜め息を吐きながらに注意をすると、


「じゃあ今度は晋助ね!」とは抱きつくのを晋助に変えた。
























「どうすんの!卒業式終わっちゃったよ!」



「あぁ終わったな」



「終わった終わった、おし打ち上げ行くぞー!」



「ばっか銀時!もっとしみじみしなさいよ!」




















伸びをしながらそう言った銀時をが凄い顔で睨み付けると、


銀時は苦笑しながらゆっくりと腕を下げた























「で、何をしみじみするんですかお嬢さん」




「今までの高校生活とか!あたし達三人との思い出とか!」




「お前等との思い出ねェ・・・痛い思い出ばっかだわ」




「嘘言わないー、楽しい事ばっかだったでしょうが!」




「それはないな」




















がそういうと空かさず晋助がツッコんだ


それに「そんなことある!」とも空かさず反論した

























「つか一つ言っていいか」










「え、何晋助・・・」




「いい加減離れろや。さっきから胸当たって・・「あーはいスミマセンでしたー」




「おし、銀さんの所おいで!ガッチリ受け止めてやるから!」




「手がなんか怪しい動きしてるから却下。つかキモイ銀時・・・」

















銀時は思いきり両手を広げるものの、の一言で撃沈した













































「まあ冗談はさて置きお二人さん」










は少し銀時と晋助から離れると二人を交互に見つめる


















「これからはさ、すぐに会ったりはできないから、何かあったら空を見てね」




「あ?」



「空・・・?」



















晋助と銀時は疑問符を浮かべながら空を見上げた




















「そう。空であたし達は繋がってるから。どんなに遠くにいてもね




だから、なんかあったら空を見て。まあお守りって考えもアリだけど」







「空がお守りなんて随分デケェな」



「まあ晋助、そういう野暮なことは言わないの」



「空で繋がってる、かァ〜。随分ロマンチストなんじゃない?」



「そりゃあ乙女ですから?」


















はピースをしながらそう言うと、ポケットからある物を取り出した





















「んじゃ学校を去る前に、恒例の記念撮影と行きましょう!」




「お前いつも展開速すぎ・・・」




「ほらほらーさっさとそこの桜の下行く!あ、新八くん撮ってー!」


















ポケットから取り出した物は1つのインスタントカメラ


は半ば強引に近くにいた新八にカメラを渡すと銀時と晋助の手を掴んで桜の木の下に導いた





























「じゃ、撮りますよー」



















「ちょっと晋助笑いなさいよ!」



「無理言うんじゃねェ」



「ピースしときゃいいんじゃね?ホラ晋ちゃん、ピースピース!」



「銀時テメェ・・・殺す」



















新八が合図をだしたのにもかかわらず、揉め出す三人


















「全くあの三人は・・・」





















溜め息を吐きながら新八はそう言うと、


カメラのフィルム枚数を確認してからもう一度ピントを三人に合わせた
















































パシャリ、





























パシャリ、

































パシャリ、












































「あっ新八何撮ってんの!まだ駄目だってばー!」














数回のシャッター音の後はやっと撮られている事に気付き新八に文句を言った











「いや、でもどうせあまってるから面白いかなーと・・・」



「もう!全部晋助のせいなんだからね!ちゃんと写真くらい写りなさいよ!」



「なんで全部俺のせいなんだよ」



「だからやっぱりピース・・「ああもうお前等うるせぇんだよ!早くしろ!撮るぞ!?最後の一枚だからなァアッ!!」















また始まりそうな喧嘩に新八は痺れを切らしそう叫んだ


それが合図かの様には銀時と晋助の肩に腕をまわした



































「はーいチーズ」















































パシャリ、




















































を向いてこう
(あ、懐かしい・・・)
久し振りに掃除をしていたら出てきた一冊のアルバム
(うわー若いな〜!つかこれ新八が知らない間に撮ったのじゃん)
パラパラと捲っていくと、すぐに最後のページになった
(・・・ちゃんと晋助笑えてんじゃん)
(銀時は相変わらず気持ち悪いぐらい笑って・・・)
あたしはアルバムを床に置き近くの窓を開けた


(二人とも、元気にしてるかな・・・)








30万打記念夢 2008/01/29