あなたは雪みたい
雪のように・・・
「隊長ー、雪降ってますよ」
は窓の外を見ながら淹れたばかりのお茶を日番谷の前に置く
「あ?雪?今朝は降ってなかったよな?」
「ついさっき降り出したみたいです」
はお茶を置き終わると窓に近づき外の地面を眺めてみる
雪はまだ薄っすらとしか積もっていなかった
「そうか、まぁいいから仕事しろ」
もう休憩時間は終わってんだろ?
日番谷はお茶を一口飲む
「えーもう少しいいじゃないですか」
私雪好きなんですよ
はそう言うと窓を開けはらはらと振っている雪を掴む
雪はの肌に触れたと同時に水になった
「仕事が優先だろ、てか寒ぃ・・・窓閉めろ」
「ぶー・・・、わかりましたよぅ」
冷たいんだから
は渋々と窓を閉め、席に戻る
その姿を横目で日番谷は眺めた
それから一時間後、は書類の記入が全て終わり
日番谷に見せるために席を立った
「隊長、書類全部終わりました」
はそう言って日番谷に書類を出す
「おう、ご苦労」
もう今日は上がっていいぜ?
日番谷はから書類を受け取ると確認しながら言う
「え、本当ですか!?」
「あぁ」
「やったvじゃ、お先に失礼しまーすw」
はニッコリと笑い自分の席へ戻り
帰りの支度をして、詰所を出て行った
「ふあぁ・・・・」
が帰って少しすると日番谷も書類を書き終え欠伸をしながら外を見る
「随分積もってきたな」
そろそろ帰るか
仕事も終わったし
あんま積もると帰れなくなるからな
日番谷はそう思うと支度を始め
持って来ていた手袋をはめ、マフラーを巻く
そしてそっと戸を開け外へ出た
日番谷は外へ出るとはーっと息を吐く
すると息は白くなり直ぐに消えていった
「あん?」
何してんだアイツ――――・・・・
「あっ、隊長ォー!!」
日番谷が眺めた先にはがいた
も日番谷に気づき大きく手を振った
「何してんだよお前」
こんな寒い中手袋もマフラーもしねぇで
日番谷は厭きれながらに近寄る
「雪だるま作ってたんですよv」
帰ってる途中どうしても我慢できなくなっちゃって;
だって勿体無いじゃないですか?
折角雪降ったんだからこういう事しなきゃ
は真っ赤になっている手を温めようと両手を擦り合わせる
「俺にはそんな気持ちわからねぇな」
「わかってますよ、そんな事」
隊長はそういう人ですもんねー
はそう言うと雪を手で掴み少し固めると
日番谷に投げつけた
「ッテェ、何すんだ!」
その雪玉は見事日番谷の額にヒット
「雪合戦ですよ」
二人だけですけどね
はそう言うと再び日番谷に雪の玉を投げた
「上等だ」
日番谷は雪玉を軽々と避け、雪をすくいにそれを投げた
「ぎゃっ」
はその雪を全身にくらい、死覇装には雪がついた
「ざまーみろ」
「ちゃんと固めて下さいよー;」
もー死覇装に雪付きまくりじゃないですか
「いーんだよ、雪使ってりゃぁ」
日番谷はそう言ってニッと意地悪く笑うと再び雪をすくった
も負けじと雪玉を作る
二人は同時に笑うと雪を投げあった
「あー・・・疲れた」
は雪の上に寝ながら言う
「おら、もう気が済んだろ」
そろそろ帰るぞ
暗くなってきたし
「えー、待って下さいよー」
もうちょっとだけ・・・
は立っている日番谷の姿を見る
すると日番谷が手を差し伸べているのが分かった
「起きろ」
「ぁ、はい」
なんでこういう時だけ優しいんだろ?
仕事中だと冷たいのに
は少し戸惑いながらも日番谷の手を取り起こしてもらう
「手、冷たすぎだお前・・・」
「??」
日番谷は小さく舌打ちすると自分の手袋とマフラーを外し
に渡した
「貸してやる」
明日絶対返せよ?
「え、でもそれじゃあ隊長が寒いじゃないですか」
マフラーと手袋両方とも渡しちゃ
はマフラーだけでも返そうと日番谷に差し出す
すると日番谷はそのの腕を掴みマフラーを取ると
の首に巻きつけた
「俺は寒いの慣れてんだよ」
だからお前に貸すんだ
日番谷は頬を染めながら言う
「・・・・ありがとうございます//」
隊長は雪のよう
それは髪の色とかの話じゃなくて、性格の話
雪のように冷たく
雪のように優しい
***END
雪、見るのが好きだなぁ〜・・・コッチの方じゃ雪は珍しいんですよねー
現在積もってるーww綺麗だよーww誰も此処踏むんじゃねぇぞぃ!!!
今日はもう雪だるまを3つ程作りましたサ☆いやー手が死ぬゥッッッ!!