「おい、聞いてんのかよテメェ・・・」
「ぁ、ぁ・・・ぁ・・・・;」
「おいコラ・・・」
私が無視していたせいか、
何故か高杉君の手が顔に近付いてきた。
えぇっ、殴られる!?
そう思って私は瞬時に目を閉じる。
そしたら、
むにっ
「いだだだだだだだっ」
「コラ〜先生の話聞け〜減点すっぞ〜」
「ひゅむまひぇ〜ん」
殴られると思ったのに、
高杉君は伸ばした手で私の頬を抓った。
ホント痛くて、全然手加減なんて無くて、
私が声を上げて先生に怒られてるのを見て高杉君はニヤニヤと笑った。
こいつ意地悪だ・・・!
「テメェが無視るのがわりぃ」
「・・・・いひゃいんでふけど」
「はっ、ブスの顔がもっと酷くなってるぜ」
あーっ、コイツムカつく!
マジでムカつくよォオオオオ!!!
でも怖くて言い返せないよォオオッ!!
でもでも、流石に頬に限界がきてるので、
私は勇気を出して私の頬を抓る高杉君の手を叩きます。
ばちんっ
「いてぇな」
「そ、それはコッチのセリフですから!」
「あぁん?俺になんか文句あんのかァ?」
「ひぃっ」
あぁああああっやっぱり怖いよー!!!
その目で睨まないで下さいっ!マジ死にます!
手なんて叩かなければ良かった・・・!
絶体絶命
(ままままだ睨んでるぅっ!;)
(・・・・ってアレ?ぃ、今笑った・・・!?)